
堆肥まきで大活躍した、動力運搬機のマニュアルです。
6.オイル交換は未実施なので、追加します。
運搬車は、堆肥、土砂または防除のための動力噴霧器・タンクなどの重量物を運搬する車両です。
堆肥、土砂などの荷物は、ダンプ機能(荷台を傾けて荷物を滑り落とす)で下ろすことができます。
名称:動力運搬機
機種:(株)山口農機製作所 オートダンプYCD-95
性能:発動機5.5PS、最大積載量500kg
燃料:ガソリン
オイル:SAE30番相当のエンジンオイル又は作動油
【操作方法】
1.エンジン始動
①クラッチ「切」、サイドブレーキ「入」
運転席前のレバー、左側がサイドブレーキ、右側がクラッチになります。
両方のレバーが運転席側、サイドブレーキが「入」、クラッチが「切」の位置にあることを確認します。
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②エンジンスイッチ「ON」
赤いツマミを「ON」の位置に回します。

③スターターを強く引く
スターター(黒い取っ手のついたヒモ)をエンジンがかかるまで、強く引きます。

④アクセルでエンジンの回転を調整する
運転席前の横についている銀色のレバーがアクセルになります。
前方に動かすとエンジンの回転が上がり、運転席側に動かすと下がります。
エンジンの回転が安定するよう調整し、数分間、エンジンを暖めます。

⑤冬期はチョークを引く
冬期でエンジンがかかり難い時は、車体前面下のチョーク(先の黒いレバー)を手前に引きます。
エンジン始動後に、押し戻して基に戻します。

2.走行する
①ギヤを選択する
両方のレバーが運転席側、サイドブレーキが「入」、クラッチが「切」の位置にあることを確認します。
運転席右側の足元にシフトを変えるためのシフトレバーがあります。
前進1速、2速、3速と後進が選択できます。レバーを選択したギヤにしっかりと押し込みます。
1速より、2速、3速の方がより早く走ることができます。安全のため、作業中は1速、障害物のない所での移動の場合に2速を使用します。

②動かす
先にサイドブレーキを「切」にしてから、クラッチを「入」にする。(前方にレバーを動かす)2つのレバーを同時に動かしても良い。

③アクセルで速度を調整する
運転席前の横についている銀色のレバーアクセルで回転数(速度)を調整する。前方に動かすと回転が上がり速度が増します。運転席側に動かすと回転が落ちて速度が減少します。

④停止する
サイドブレーキを「切」にしてから、クラッチを「入」にする。2つ同時に動かしても良い。

⑤ギヤを変える
サイドブレーキを「切」、クラッチを「入」にしてから、シフトレバーで変更する。

⑥エンジンを止める
運転席前の赤いボタンをエンジンが停止するまで押し続ける。短いと又動き出す。

3.ダンプで荷物を下ろす(堆肥まき編)
①堆肥を積む
堆肥をショベルで荷台に積み込みます。
堆肥は斜面にあるので、斜面と車体が直角になるよう、堆肥の山の側に停車します。
積載量の目安は、今回は、荷台に板を留めている黒い結束バンドのうち、荷台の底から一つ目の物を少し越える程度です。

②荷台上空の障害物を確認する。
園内ではトンネルのワイヤー、樹の枝が荷台の上空にあるので、操作する前に必ず確認して、荷台がぶつからないような余裕のある高さまでしか上げないようにする。

③ダンプ(荷台を上げる)
運転席右側のレバーで荷台の上げ下げを行うことができます。
手前側「上がる」で荷台が上がり、後方側「下がる」で荷台が上がります。
上げるのは、レバーを少しずつ動かすことにより、少しずつ上がることができます。
下げるのは、レバーを下げるにすると、一気に荷台が下がるので、手を挟まれないないよう、レバーを操作する手以外の手を車体に触れないようにする。


荷台を上げて傾けても、堆肥は軽いため、そのままでは落ちてこないので、ショベルで掻き落とします。
後で、堆肥を人力で拡げなければならないため前進しながら3回程度に分けて下ろします。
樹の周囲の4辺に対して4回運搬します。

4.運搬車置き場からの出し入れ
①アクセは回転を一番低くする
置き場前には防草用の黒マルチシートが敷いてあるで、エンジンの回転を上げ破けてしまいます。
アクセルレバーでエンジンの回転を一番低く(運転席側、一杯に引く)して動かします。おバックして入れる
②収納するときはバックで
後進で、バックの状態で収納します。

③細かい移動は人力で
人の力で動かすことが十分可能です。エンジンを切り、車体前方からハンドル持って動かします。
収納したら、エンジンの赤いツマミを「OFF」にします。

5.ガソリン補給
燃料計が無いので、エンジンが停止して再始動しないときがガス欠です。
①燃料タンク・給油口は運転席の下

②ガソリン給油缶で給油
4サイクルエンジンなので燃料は「ガソリン」になります。軽油や混合油を入れると壊れるので、注意します。
給油缶の上部後方にあるネジのようなツマミを緩めないとガソリンが出てきません。このツマミは給油後は締め直します。
タンク給油口のキャップを外して、給油缶のノズルを差し込んで給油します。

6.オイル交換






