生物農薬とは、農薬としての目的で生きた生物を利用することです。
要するに「天敵」というものです。
アブラムシとテントウムシが一般的です。
通常の農薬で害虫を防除していてもいずれ抵抗を持つものが生まれ、その抵抗をもった害虫が増え農薬が利かなくなるというのが問題になっています。
現在では、農薬も同じものを使用せずローテションで使用していますが、抵抗性
を持つ害虫が生まれるのを遅らせる効果で対応しています。
そこで今「天敵昆虫」が非常に模索されています。
千葉の高校生チームがテントウムシの背中に後に剥がれる接着剤をつけ飛べなく
することに成功しました。
しかし、この度は近畿中国四国農業研究センターが改良で飛ばないテントウムシをつくることに成功しました。
飛ぶ能力の低い個体を選び交配を続け、約30世代で飛ばないテントウムシを作りあげました。
この技術に貢献したのは、岡山大学大学院の近親交配の遺伝傷害を避ける技術
が利用されているということです。
身近な学校が貢献しているのはうれしいものです。
この研究2003年から行っていたようで、長い研究の成果です。
このテントウムシ、農業資材メーカー・アグリ総研の子会社アグリセクトから
JAなどを通して販売されるようです。
価格は1個200匹入りで3万4800円「テントップ」
現在はハウスでしか使用できないでしょうが、今後ぶどうでも「天敵」を
期待したいところです。
秀吉


