6月29日 シャイン房づくり

本日の作業内容
シャインマスカットの玉直し。
若木は粒が大きくならず1粒10g程度にしかならないとのこと。
商品価値として1房500g以上必要なので、通常は45粒程度を50粒は残すように摘粒。
粒の大きさは玉直しするにはまだ早い房が多かった。

来期へのコメント
①ジベ処理時期が早かった
粒の生育が遅い房が多かった。1回目処理はピオーネの3日後であったが、満開より早い状態が多かった。早いと生育が悪い傾向があり、遅いと軸が曲がる傾向があるが、程度としては遅い方が良い。
2回目は、1回目の1週間後に行ったが、10日~2週間後が時期。一般的には2週間後。やはり早いより遅い方が良い。
ピオーネ1発処理は早くても影響が少ない。フルメットの濃度が薄い2発処理の1回目は早いと粒の生育が不良となる。
ピオーネの車の間隔が開いているいる房(軸が伸びている)と短い房(軸が伸びていない)があり、満開から時間が経過してジベを行うと伸びない傾向がある模様。

生育の悪い房の写真。表題の写真は生育の良いもの。
②房が長いと先端の生育が不良となる
房の長さ調整の時期に、房の長が長過ぎると、先端部分の生育が著しく悪くなる。逆3角形となり、先端部分が使えなくなる。シャインは軸の長さ決めをピオーネの間引き時期にしかっかり行う。
③房の長さ調節
肩部分を切ろうとするときは、切った後の肩となる車の粒数を確認する。少ないと肩が巻かない。
先端部分を切ろうとするときは、肩の部分の車の穂軸が伸びていないか確認する。伸びていると房から離れているため、房形が逆3角形にとなってしまう。
上下の粒の生育が悪い場合は真ん中を残して、他を摘粒する。
④摘粒の方法
肩部分は5粒以上は必要。上に逃げることができる。
中段は5粒は多い。上と下から圧迫されるため4粒が良い。中段には、上下左右と真ん中に1粒の5粒が多くあるが、真ん中の粒が出っ張っているので最終的に使えなくなる可能性があり、粒数を確保するには真ん中を摘粒して他の4粒を残す。
⑤シャインの摘粒・玉直し
ピオーネ粒が丸いのに対して、シャインの粒は縦長。ピオーネは房に開けてしまっても何とかなるが、シャインは難しいので粒数は確保する必要がある。あまり摘粒はできない。
玉直しは必須、満開30日には玉直しが必要。
シャインの生育はピオーネより遅いので、袋掛けは開花時期の違い程度は遅くなる。同時に掛けているところもある。若木では防除、袋掛け同時もありか。成木では分けた方が良さそう。

作業時間と作業人員
シャイン房作り 2人で午前中で終了。
途中の中断、降雨、雷もありシャイン園のみで終了。

新一郎

 

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