賀茂川ぶどう部会講習会

本日は所属しているJA岡山ぶどう部会の講習会に参加です。
午前中は全体が対象、午後は天空のピオーネ園のあるストックファームで若木を育てている方が対象です。

まず午前中の全体会。袋掛け前の仕上げ摘粒、副梢管理について。
今年の夏は暑くて雨が少なく、ピオーネにとっては色が付き難いとの予想。
着果量を調節して房を付けすぎない、果粒軟化までは樹をびっくりさせるような極端な副梢管理を行わないこと。
特にシャインマスカットは、極端な副梢管理を行うと、縮果(実がへこむ)、日射(実が縮む)などの生理障害が起きやすいとのこと。シャインは頭でっかち(根より、上部の成長が進みやすい)なので、幼木のときは小粒になり易い。
今年は花かすの落ちが悪く、晩腐病に感染している可能性が高いので、トンネルを取って高温を避ける、収穫を遅らせない様に注意されました。
ももの果実もぶよぶよした柔らかくなる傾向があるようです。

午後は、ストックファームの各圃場を巡回し、それぞれの課題を相談します。
私たちの園では、
①花カスを取る方法
トルキャップ液で、若干取りやすくすることは可能。一般的には、ハケで落とすが、房管理の際に触りまくるのが有効な模様。
②芽飛び対策
ピオーネは、一年待っても芽がでなければ、永遠にその芽座からは芽がでない。シャインは出るとのこと。対策としては、ニ芽選定して隣や反対の芽から補充するのが良い。
返し枝は発芽時期がずれたり、主枝との隙間で病気が発生し易い。
芽とびがひどい場合は、切り戻して、もう一年かけて作り直した方が良い。
③ピオーネの葉、実の色が薄い
成長が進むにつれて、葉や実の色が薄くなってきました。S604等の即効性のある肥料散布が必要。メリット液の葉面散布は、病気が発生し易くなるので、袋がけ後にする。
土壌診断により、pHの確認、元肥の量などの検討が必要。
④シャイン苗
7月下旬には先端を止める。葉が赤くなり、枯れているのは病気ではなく日焼けの模様。コガネムシに葉をかなり食われているので、副梢を少し多めに。
潅水は、1回の量よりこまめに回数を増やしてやること。
防除は、実を付けないので、オンリーワンよりランマン、コテツなどで防除した方が良い。

次回の作業は、今回の講習会を受けて、肥料の散布から行います。

新一郎

 

 

 

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