
今日の作業は、主枝延長管理を一手に引き受けてくれていた秀吉さんより他のメンバーへの講習会を兼ねています。
天空のピオーネ農園の樹は植えつけてから2年目で、WH型と呼ばれるHが連結した形に枝を伸ばす段階にあります。
<作業内容>

①トンネル下のワイヤーに枝を誘引
何もしないと、太陽の方に勝手に向かっていきます。ワイヤーに枝をテープナーで誘引します。
②副梢など余分な葉、つる、芽を剪定
栄養を枝の成長のために有効に使うために、本葉以外の副梢、つる、芽を剪定鋏で切ります。
③芽が左右に向くように枝を平行に保つ
ピオーネの実がつく結果母枝は、現在伸ばしている枝から芽が出ます。
何もしないと枝がねじれて、芽の向きが上下になるなど、向きが不揃いになります。そのまま成木になると、その後何年も続く収穫のための管理が非常にやり難くなります。
副梢を左右に何本か残し、副線のワイヤーに誘引して左右のバランスを取ります。
<本日の“収穫”>
主枝の管理のサイクルは3日毎が必須です。
この時期は成長のスピードが速く、1週間も空けると、作業の手間は2倍どころではありません。
①3日前に管理した枝
新たに伸びた部分を誘引、副梢を少し切るだけで、短時間で作業が済みます。

②1週間空けた枝
今日の講習用に1週間空けた枝
枝も太く、硬くなるので、折れないように誘引したり、左右のバランスを取るのに、非常に手間がかかります。農業だけではありませんが、後回しは禁物です。

<本日の“残念”>

芽が出ていない枝です。今後も芽は出ません。
このまま伸ばすと、芽が出ない=実が着かない部分が残ってしまい、効率が悪くなります。
切り戻して、また伸ばし直すことになります。
芽が確実に出るよう芽傷を入れたのですが、残念です。
新一郎





