第2回 ももたろう塾 面白いファシリテーターに出会う!

岡山吉備中央町ぶどうピオーネ

第2回目はファシリテーションを学ぶです。

■ファシリテーションとは
会議やミーティングなどの場で、発言や参加を促し、話の流れを整理し、合意形成を図る行為で、目的は組織の活性化にある。
その支援者を「ファシリテーター」と呼び、会議の進行役を「会議ファシリテーター」と呼びます。

そのファシリテーターが、参加者全員の合意はかりながら、よりよい結論を協働で作り上げて行きます。
それを「合意形成型会議」と言います。
多数決などで「決める」ではなく、「創る」ことを目的にします。

■面白会議先端テクニックの研修
講師は会議ファシリテーター普及協会代表 釘山 健一さんです。

■前準備で楽しい雰囲気を作る!
まずは、講義を受ける部屋を飾り付けます。
今回のテーマは「夏」です。
各自3つ程度夏物の販促物を用意し飾り付けます。
よくある世界の国旗など天井にぶら下げます。

後になって感じたことですが、雰囲気が全く変わります。
宴会などの無礼講の雰囲気に近くなり皆が意見を出しやすくする効果と
楽しい雰囲気になる効果がありました。
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ここまでできなくてもテーブルの上に小さなヤシの樹などの置き物でもないより効果が出ます。
食卓に花もそのような効果があるのかもしれません。

会議式にテーブルを重ねますが、その上にもう一工夫あります。
それはお菓子を山積みします。
いつ食べても良いルールです。
リラックス効果があります。
※いつ食べても良いというのは少し語弊があり、人が話をしている時は避けた方がよいでしょう。

この雰囲気づくりを徹底して行います。
重要なキーワードが「遊び心」です。
わいわいがやがやと意見が飛び交う会議を心掛けます。

標語 「気楽に 楽しく 中味濃く」
楽しい=いい加減 ではありません。

■会議にしなければならいルール
①拍手
②笑う(無理しても笑う、盛り上げる)
気を配る=大丈夫などの声掛け

まじな顔をしていたら意見は言いにくくなります。
間違えた発言でも周りが笑って気を配れば、また話しやすい雰囲気になり、何でも発言しやすくなります。

笑って雰囲気を買える=場を作る
失敗を恐れない雰囲気

人は苦しいのを見て感動するのではなく、苦しさを持って明るく前向きに進むから感動する!

■時間のコントロール
時間を見せる
時間を守らせる
時間を区切る

おしゃべりが起きるのは場に時間がないから起きる。

■理想の会議
①楽しい
②意見を聞き合う場
③時間を守る

場づくりから始める
研修のような場であれば、1人3分で自己紹介と「実は・・・」のような話を付け加える。
顔見知りの会議では、1人1分の近況報告から始める。
良く会議で時間がないから近況報告をカットするが、これでは雰囲気がでないで意味がない。
この時時間を超えてはならない。
時間を守るを徹底する。

× 会議は意見を言い合う場ではない!これを「悪魔の考え」と言う。
自分の意見を言い合う=主張を通そうとする雰囲気がでる。
○ 首を縦に振っている=聞いているという雰囲気
○ 時間内に結論を出す=ストップウォッチを持たせると時間へ意識する

結論がでないのは誰が悪いのか?
議長が悪いと思うと参加者は議長の責任にでき受け身になる。

■ファシリテーションとは
意見を整理するテクニックではない。
主体的にさせるのがファシリテーション。
主体的にさせる人材育成でもある。

主体的にさせる=人は楽しい時に主体的になる。
ファシリテーターとは、合意形成型会議の進行役、楽しい会議を進める人
ファシリテーターの役割は、参加者の主体性と可能性を引き出す
ファシリテーターの心、人の話をよく聴く

■ブレインストーミング
付箋に意見を書きアイディアを皆で出す手法ですが、いくつか問題もあります。
同じような人が集まると同じような意見しか出ない。
これは「協働」年齢性別職業など様々な人を集めることで解決します。
「協働」は前提とします。
※今回の研修では「協働」については省かれています。
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× 付箋に自分の意見を書いて下さい。
これだと自分の意見を通そうとし、自分の意見に囚われます。
※他には上長の意見を優先させてしまう。
○ できることをできるだけたくさん書き出して下さい。
何でもいいという雰囲気がないと4~6くらいのアイディアしか出ません。
10個くらい書ける雰囲気づくりが必要です。

アイディアを出しやすくするには、「良い意見を」と考えると中々でなくなります。
出だしはオープンにして、中味を気にしないようにする。
量は質を担保する!

実際にブレインストーミングを行った結果、一人当たり4~6のアイディアであったが、全員のアイディアを貼りだすと10以上になった。
ブレインストーミングの効果は十分にある。

しかし、この出たアイディアをまとめるだけでは失敗する。
そこから「ひらめき」が必要で、そのひらめいた内容が成功に結ぶ。

物と仕掛けが需要で話術が必要なわけではない。

■ブレインストーミングのルール
意見の整理
①1枚ずつ出す
②似た意見の方お願いします。
③付け足す「あ、それなら」
ひらめいた意見は違う色の付箋に書く。

人に付箋を見せない、見ない(トランプ式)
何が出てくるのか楽しみ=面白さがある。(全部貼りだすのはやってはならない)
1枚ずつ出すと確認ができる。
食べながら行う。
話合いの場は、付け足しの場=刺激を受けてひらめく。
※人の話を聞くことが刺激になる(本田宗一郎)
ちゃんと話し合う× 時間を守る○
良い考え、最高の結論を・・・これでは時間を無視してしまう。
結論とは、時間内に出た結論を結論と言う。
合意とは、最高ではなく、多数決で決まると反対でもやること。
7割でやって見よう!3割のリスクを2割にすると時間が掛かる。
※70%でやる!(孫正義)
最初からリスクを目指さない。
目的は、出た結論をやること、良い結論より面白い結論、組織を活性化させること。

■人はどうしたら動くか
楽しい時動く。(行動原理)
わかりやすく説明するでは、頭で理解させようとしている。
人は理解で動かそうとする。
付箋を貼る用紙にマンガを書くくらいの「遊び心」
まじめに、きちんと、一生懸命になってしまう。
皆で話し合う事が重要ではなくて、楽しく話し合うこと。
決めるではなく、育てる。

■会議の進め方
①時計係を決める。
時間を意識することでおしゃべりでなくなる。
②記録係
文字を見ながら話し合うのを会議と言う。
文字なければ議論の空中戦になる。
文字を見ながらだと3倍効率が上がる。
支持棒で指しながら話を進める。

■会議に遅れてきた人への対応
罰を与えてよいのか?=罰で人を動かすのは管理
厳しく接するのが良い。
自分で会議の内容に追いつくようにさせる。

■会議に人が揃わない場合
時間が来たら始める。
厳しさはけじめ、主体性は生まれない。

対応例
議長    5分待つ ×
議長が決めることで指示を出したことになり、参加者が受け身になる。
ファシリ  皆さんどうします? ○
参加者に問いかけ考えさせる。

面白いと感じる時は、主体的に行っている時。

議長   こうしましょう!
ファシリ どうしましょう?

会議に遅れる人への連絡はせず始めるなど会議のルール、決め事を作っておく。

時間内に結論を出す責任は「時計係」にある。
ゆっくり、しっかりではなく、終わる意識を持たせる。
文字を見ながら話し合い集約に向かう。

■ケース1 市民討議会
タイトルが硬く、服装も硬い。
これがイメージを決める。

主体性を引き出すには、
× 地域の事を語り合う
○ 町づくりって楽しいね(楽しく話し合う)

正式名称は小さく黒色で書く。
タイトルを面白く大きく書く。

協力してくる人材が増えるのは、面白かったから!(人の行動原理)
コツは最初に一体感を感じさせる。
一体感は相手を尊重するようになる。(感動した仲間)
手拍子を求めるダンスを見たり、美味しいスイーツを配ったり、場の雰囲気を作る。
物と仕掛け!

■ケース2 サロン
協働=皆で一緒にやって行こう!
紙を見乍ら司会をするのではなく、黒子などに持ってもらうと笑いが起きる。
「地域の事は地域で」はもう古い。他の地域の方、いろいろな年齢の方に参加してもらう。
小学生でも色を塗ることで参加できる。(身の丈)
× 話し合う
○ 人の意見を聞く

■2分のプレゼンでの心構え
実物を見せる。
2分位命を掛ける。
引き付けるために1分、言いたいこと半分!
説明では動かない。

■企画書の問題点
予算があまいと必ずいう人がいるが、これでは金金金・・・となる。
金集めから始めるのは面白くない。
自分達で汗を流すことから始める。
第1歩は汗。

すぐに使える内容ばかりでした題名通り面白い研修でした。
「楽しく」これは全ての始まりかもしれません。
いつもまじめに一生懸命で忘れがちになります。
それを思わせてくれただけでも十分役に立ちました。

主体的に行動し始めるのは「楽しい」と感じるからですが、
頑張らないと抜け出せない苦労にはまり込んでいる場合、
「やらなければならない」という使命感も人を動かすかもしれません。
「負けたくない」などの心理もあると思います。
「楽しくないとしない」という逆の意味にもなります。
長い意味で楽しくないと続かないという意味かもしれません。

べイダー秀吉

 

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