ぶどうピオーネの移植後の管理

岡山吉備中央町ぶどうピオーネ

 

ピオーネの移植後の管理について名誉教授の岡本先生よりご指導頂きました。

この根から新根が発生し肥料分を吸収するのは、大よそ5月中旬。

その時、周囲の土壌水分の濃度(溶けた肥料分の濃度)が高いと、
・新根はすぐに褐変(黒変)し、養分吸収できない。
・新根の成長も悪くなる。

なるべく土壌の養液濃度を低く保って、新根の発育を促すのが良い。
畑の土なので、初期生育に必要な養分は適当に含まれていると思われる。
※マサ土などはほとんど肥料を含まない。

新梢の生育が盛んになってきたら、
化成肥料か無機窒素肥料(硫安、尿素、硝酸Caなど)を
少量ずつ(1樹に窒素成分で20g程度)
3~4週間隔で与えると良い。

葉面散布は適切な濃度で与えても良いが、基本はあくまで根からの養分吸収とする。

新根がうまくしっかり生育するように管理する。
・土中を乾燥させない。
・新梢を多くつけ過ぎない。
・果房もつけない。

以上、岡本先生より
ありがとうございました。

□土壌の肥料分
園全体の土壌濃度は毎月一定間隔で調べる。
植え替えた移植の樹の場所は別に記録をつける。
□土中の水分
植え替えた場所に水分計を設置し、土中の水分量も把握する。

土壌の肥料分を定期的に測定することで、肥料が切れるスピードが把握でき、
適期、適量で樹の成長を最大限に引き出せる。
無駄な肥料も抑えられ、樹にも環境にも良くなりそうです。
園全体での水分量は昨年1回だけ水が足りない状況になりましたが、
1年間通して概ね十分にあります。
ただ春先の好天による水不足には注意が必要です。

べイダー秀吉

 

 

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