吉備中央町ぶどうの勉強会 剪定

岡山吉備中央町ぶどうピオーネ

 

天空のピオーネ農園の今年は2年目になります。
最後の仕事は、剪定です。

昨年の夏は日照不足で通常の40%であったため、樹は思っより疲れている
ということで、剪定は遅らせた方が良いとのとこです。
若木は当然遅くするということです。
時期は2月中旬から下旬が良い。

剪定は早くするとすぐに樹が悪くなるというより、
毎年だんだんと悪くなってくるイメージです。
大規模農園で時間の猶予がない園では、前年調子の良かった樹から始めます。
なるべく調子の悪かった樹は剪定を遅らせます。

天空農園の剪定2月下旬に行うことにしました。

剪定時も前年に伸びた樹を切りたくない心理は働きますが、
前年の天候も悪く、根の伸長も不十分の可能性もあります。

3月上旬メリットで必ず出て欲しい芽に処理をしておきます。
1年目は中間地点の返し枝を作る箇所にメリットを処理する。
2年目は今年伸長した全てにメリット処理を行う。

メリット処理の前に芽傷バサミで切込みを入れる。
若木の時は細いので、芽傷バサミでカッチというまでは握らない。
3月中旬の水を吸い上げるブリージングの時期に行うと、
切り口から水が出るので3月上旬までに行う。
ピオーネ、オーロラブラックは芽傷を100%入れる
芽傷は乾燥防止のため、遅い方がよい。目安は3月10日頃。

剪定の注意点

①前年、繁り過ぎていた箇所は、芽を減らしておく。
芽かぎでは労力的に結局できないか、惜しくて残すようになりまた繁る。

②前年、丁度良い繁りであれば、そのままにしておく。

③前年、葉の繁りが悪い場合、2芽残しておく。

2芽剪定は2芽目が伸びるため、先が長くなり雨に当たるようになる。
そして樹も弱くなるため、1が剪定を心掛ける。
先の方が強く、元が弱い傾向があるので、必ず2芽目が伸びてしまう。

ピオーネは1芽、シャインマスカットは元芽で剪定する。

■若木の成長

1年目は1文字になる程度に伸び、マジックの太さが理想。
短めに切り戻す。

2年目は18葉(15から18)で切り戻す。
伸ばそうと思えば30でも伸びるが芽が多く残ると弱くなる。

シャインマスカットの例で、地上部の成長が先行しやすい性質がある。
地上部の成長が著しくても、根は成長していないことは大いにありうる。
短めに切り戻し、根の成長を促し合わせる必要がある。

粗皮はぎを行うと虫も入りにくくなり、薬も良く効くようになる。
土壌管理も表面だけ管理機で行う人が多いが、40から50cmは掘る。

若木の主枝がねじれないように定期的にY字に枝を伸ばしねじれ防止をする。
主枝の誘引は棚の上にすると下に下ろせなくなるので、下に誘引する。
主枝から全ての芽が強く出る必要はなく、3mに左右に15芽ずつあればよい。

■返し枝

芽は左、右と順番に出ているため、返す枝を決めたら2芽空けて、
次の返し枝にする。
1番目が左とすると、2番目は右、3番目は左、4番目は右・・・
樹が腕くらいに大きくなることも考慮しておき、2つは開けておく
左右に返し枝を作りたいので、1番目が左であれば、次は右側が欲しいので、
2番目の右では樹が大きくなった時ぶつかるので、4番目の右を利用する。

返し枝を出すところは支柱から離しておく

2年目の樹の伸ばし方に重要な作業です。
作業日と作業内容を決めておかなければなりません。

べイダー秀吉

 

 

 

関連記事

アーカイブ

ページ上部へ戻る