
これからぶどうの樹も休眠期に入るところです。
一度寒さにあたることで再び発芽することができます。
休眠にも「自発休眠」と「他発休眠」の2種類があります。
「自発休眠」はこの冬の時期に低温にさらされる時期で、
ある一定の時間寒さにあたると休眠が終わります。
休眠が終わった後、環境が良ければ発芽しますが、
まだ寒い時期に休眠があけますので、そこで発芽すると芽は成長できません。
そこで芽は発芽適温になるまで休眠を続けます。
これが「他発休眠」です。
例えると、自発休眠は、布団に入りぐっすり寝ている状態で、
目は覚めたけど寒いので布団の中にいる状態が他発休眠です。
自発休眠は寒さにあたった温度と長さに比例しますが、
大よそ1月下旬から2月上旬ごろに覚めます。
ハウス栽培などこの時期から温度を温めると芽が出てくるという原理になります。
ぶどうは耐寒性が強い植物です。
露地栽培の場合、この芽が出て欲しい時期は晩霜の恐れがなくなった時期です。
地域によって温度差はありますが、この吉備中央町天空ピオーネ農園では、
大よそゴールデンウィークごろが良いと思われます。
2年目は1年目に育てた枝から芽が出てくれるかが一番の心配事です。
伸ばせば何でも芽が出るという訳ではなく、樹の太さなども影響します。
昨年、牧山実験農園で8月から伸ばした枝も2年目に残しましたか、
小指より細く全く芽が出てきませんでした。
芽傷処理もしていました。
実験よりわかったことは、ある程度の太さ、3色ボールペン程度は必要で、
太くさせるには、1年目の7月末頃には枝の伸長を止め、太さや根に力が行くようにします。
葉が多い方が光合成も活発になり、枝も充実してきます。
この天空ピオーネ農園の葉はしっかりありましたので、
来年期待大です。
彼らは冬眠しません。
べイダー秀吉







