
ピオーネの苗に袋を掛けます。
この吉備中央町の天空のピオーネ農園は標高が300~400mと高く、岡山でも中部に位置し気温が低い地域になります。
この地域では、5月の連休明けまで霜が降りることもあり、霜が降りると開いた芽が痛み生育が遅れるか、その後成長もしなくなることもありますので、非常に重要な作業です。
霜は、日中に温められた空気が水分と共に上昇し、夕方になり気温が下がってくるとその空気と水分が下降してきます。
この下降してきた水分が物体に付着して冷やされると霜になります。
ビニールを被せておくのは、この下降してきた水分が苗や芽、葉に付着させないようにするためで、車庫と同じ原理です。
下降してきた水分が冷やされなければ霜にならず、露で終わります。
よって最低気温が重要になります。
気温が一番低いのは日の出前の、おおよそ6時頃ですが、予報で5℃であっても地表面は数度低くなります。
計っている場所が地表面ではないからです。
百葉箱(ひゃくようばこ)という屋根付きの箱に温度計を入れ、1.5m程度の高さの場所で計測しています。
※これは世界標準ということです。
また、計測している場所のずれも加味しなければなりません。
そうすると、予報が最低気温5℃と出ていても、地表面分のマイナスと標高分のマイナスを足せば、5℃では安心できません。
霜は空気中の水蒸気が氷の結晶になる事ですが、霜柱は地中の水が毛管現象によって出てきた水分が冷やされ繰り返してできるものです。
天空のピオーネ農園では、よく霜柱をみました。
霜柱の対策にはならないかもしれませんね。
ビニールは、晩霜から守るだけではなく、ハウスと同じく保温効果もあり、成長が早まる効果も期待できます。
弱点は、雨の水が入りにくいので定期的に水を撒く必要があります。
よって今日は苗にビニールを張る作業をしました。
コストを考え、竹の棒にクリップで止めました。
はあり。
風さえ乗り切れば霜は防げそうです。
※動画あります。
秀吉






